最近はクッキーなどの焼き菓子を作って、プレゼントすることが増えてきたので、保存方法について興味をもつようになりました。
そこで検索して出てきたのが、「乾燥剤」と「脱酸素剤」。
焼き菓子の保存ではこの2つを使い分けると書かれていたのですが、それらを使うことで実際にはどんな効果があるのかを実感してみたかったので、
今回は、クッキーでそれぞれを保存した後の比較を行ってみました。
乾燥剤と脱酸素剤とは?作用の違い
乾燥剤(シリカゲル)と脱酸素剤(エージレス)について、それぞれで保存することでお菓子にどんな効果をもたらすのかを調べてみました。
乾燥剤
商品名:シリカゲル、ドライマット
シリカゲルが有名で、100円均一でも手に入り使いやすい。
水分を吸収する働きを持つので、サクサクに保存したいクッキーなどに使われることが多いです。
乾燥剤の中に入っている青い粒は、吸湿の働きを示すために入っており使用期限の目安にもなる。
※粒が青色であれば、その乾燥剤はまだ吸湿の機能をもっていることを示し、ピンク色に変化すればそれ以上の水分は吸湿できないことを表している。
脱酸素剤
商品名:エージレス、バイタロン、エバーフレッシュ
脱酸素剤の中に鉄が含まれていて、この鉄が外の酸素を吸収してくれる働きを持っている。
食中毒を引き起こす微生物は繁殖するのに酸素が必要なため、この脱酸素剤を使うことで酸素を減らし、微生物を減らす作用がある。
パウンドケーキ、フィナンシェなどではお菓子内部に水分が多く含まれ、その環境は微生物の繁殖がおきやすいので、保存には脱酸素剤がよく使われる。
「クッキーで保存して比べてみた!」
乾燥剤と脱酸素剤で24時間、保存したあとの味と食感は?
クッキーの保存方法による違いは?
実験方法
一度に焼き上げたチョコチップクッキーを使用しました。
その内の2枚をそれぞれ密封性の高い「ガス袋」に入れ、そして、より密封性を高めるためにシーラーで二ヶ所綴じました。
そのまま室温(日陰)の状態で2日間放置した後のそれぞれのクッキーを比較しました。
乾燥剤と脱酸素剤、それぞれで保存後のクッキーの違いは?
まずは、袋から取り出した状態で比べました。
- シリカゲル
表面に爪を立てても跡がつかないくらい、固さがある。
- バイタロン
表面に爪をたてると爪あとが付くほど、やわらかい。 また、袋内には水蒸気がみられました。
次に、クッキーを割って観察しました。
- シリカゲル
比較的パキッと割れて、その断面は直線的でした。割れてこぼれたクッキーのかけらはややとがっていました。
- バイタロン
やわらかめのためぼろぼろ崩れながら割れました。断面は少し糸を引くような、やや粘調性がありました。
それぞれについて表にしました。
- 乾燥剤(シリカゲル)・・・サクサクした食感
- 脱酸素剤(バイタロン)・・・やわらかくカントリーマアムのような食感
クッキーを保存しないままで放置すると・・?
- ガス袋に入れただけの場合(保存剤未使用)
だと、クッキーにもともと含まれていた水分が漏れてきて湿ったようなやわらかい感触のクッキーになりました。
- お皿に入れてラップした場合
部屋の湿度によってクッキーのやわらかさ・水分量が変わりました。
※湿度が高いと、クッキーが水分を含み湿ったやわらかめになる。
永久保存版!!「焼き菓子における、乾燥剤・脱酸素剤の使い分け方」まとめ
保存版!焼き菓子の保存方法はこうやって決めよう
焼き菓子に含まれる水分量の違い、保存したい食感の違いなどについて、保存方法をまとめてみました。
クッキーなどの場合は「乾燥剤」で保存
クッキーなどの乾燥している焼き菓子には、「乾燥剤」を使うとサクサクの食感が保たれやすいです。
パウンドケーキなどの場合は「脱酸素剤」で保存
パウンドケーキ、フィナンシェなどの水分量を多く含んでいる焼き菓子の場合は、「脱酸素剤」を使うとしっとりとした食感が保たれやすいです。
適した保存で、おいしくプレゼントしよう
今回はガス袋とシーラーでクッキーを保存しましたが、保存容器としては他に以下の3つが挙げられます。
- 円筒のクリアケース
- 瓶詰め
- 缶ケース
これらでお菓子を保存したい場合は、シーラーではなくフタと本体をテープで巻きつけることで、密封性を保つことができます。
お菓子によって適した保存方法は異なりますが、今回実験したことにより、自分でそれらを選べるようになりました。
これからは時間が経っても、美味しくお菓子をいただけます!
みなさんもぜひ参考にされてくださいね^^
最後まで読んでくださった貴女へ。
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それではまた、レッスンでお会いしましょう♪
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